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すや たずこ 先生

金沢福祉専門学校特別講師 金城大学非常勤講師 資質向上総合講座「母音(もね)の会」主宰
保育園に30年勤務し、その間20年間園長を勤める。現在は金沢福祉専門学校、金城大学で後進の指導の傍ら、ママと子どものために奮闘中。

全国各地で、このフレーズが使われているようですが、元々は童謡詩人・金子みすゞさんの詩の一節です。
今回は優しさにあふれた、この詩を紹介します。
金子みすゞさんの詩は、私の人生のバイブルです。

私と小鳥と鈴と

私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面を速くは走れない。

私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。

鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。

『金子みすゞ童謡全集』(JULA出版局)より

近年は目で見えることばかりが重要視され、目には見えない部分が軽視されることが、とても多くなってきているように感じます。四季折々の風の匂い、人を思う心・うれしさ・悲しさ・喜び…など目には見えません。目に見えない心の奥の優しさをどこまでも深く、金子みすゞさんは、この短い言葉の中で表現しています。金子みすゞさんの詩に出会い、私は保育者としての心の原点を知らされました。それからは何か不測の事態が生じ、心が汚れそうになると、必ずみすゞさんの詩を読みます。

「私」 と 「小鳥」 と 「鈴」。それらは最初から異なるもの同士です。私はそれらを、子どもの個性や育ちと重ねてしまいます。

子どもが100人いれば100人の個性と育ちがあります。AちゃんができることがBちゃんにはできない。反対にAちゃんができないことがBちゃんにはできる…。そんなふうに、それぞれ得意なことや役割があり、お互いが認め合ったり、思いやったりするということで子どもたちの関係は成り立っています。

『私と小鳥と鈴と』。伝えようとしている本当の意味は言葉通りに違うから認め合う、という意味ではないと考えます。もっと奥深くて、お互いが違うから、お互い大切なんだね、と言っていると思うのです。「みんなちがって、みんないい。」 の 「いい」という言葉は、「違うからこそ大切なんだね」 という意味だと考えます。

心の中の思いを短い言葉で、こんなに深く素晴らしく表現できる詩人、金子みすゞさん。

最後にもう一度、私の人生のバイブルです。

ほめる子育てを実践すると、ママも楽しく、子どもも伸び伸び育ちます。
純粋無垢な子どもたちの幸せと、健やかな育ちを願うメッセージをお届します。

できなくて当たり前

「何してんの、さっさとしなさいよ」「早く食べなさい」「そんな子、ママの子じゃない」。スーパーなどでこんな言葉を浴びせている光景を、目にすることがあります。子どもにとって親は、どんな親であろうと大好きで、最高で、絶対的存在。その親からこんな言葉ばかり浴びせられていたら、心がとても苦しくなってしまいます。産まれて数年しか経ってない子どもは何もできなくて当たり前、失敗して当然、大人のようにできたら親は必要がないのです。もし、このような言動が日常に多いと感じたママ、要注意です。

叱る子育てから方向を換え、ほめる子育てを実践しませんか! 「ママの子どもに産まれてくれてありがとう!」「すごいわ!」「大好き」「驚いた! こんなこともできるのね」 など。個性は伸び、自立心が芽生え、子どもは明るく伸び伸びと育ちます。そして何よりママのストレスも減り、子育てがグーンと楽しくなります。

叱り方よりほめ方を

時にはきつく叱っても良いのです。しかし叱った後は必ず、しっかり抱きしめてあげ叱りっぱなしには絶対にしないこと。そしてなぜ叱られたかを優しく分かるように話してあげてください。生命の危険がともなわない限り、幼い子どもに厳しく叱らなければならないことは、とても少ないように感じます。叱りすぎると子どもは自分はダメな人間だと自信を失ってしまいます。ママは、いつも甘えられる存在でいてください。子どもは大好きな人に叱られるのが一番悲しく辛いのです。特に9歳ごろまでは、意識して抱きしめたり撫でたりのスキンシップを毎日忘れないでください。上手な叱り方より、上手なほめ方が大切です。良いところを見つけてほめる子育てを習慣にすると、叱る回数が減っていき、どんどん子育てが、楽しくなってきます。

子どもに話しかけるとき必ず守ること、それは 「注意するときもほめるときも、アイコンタクト 『目を見つめて』、スキンシップ 『近づいて』『触れて』、『穏やかに優しく』『冷静に』」 を実践してください。幼児期の子育てに、命令・強制・強要は極力避けたいものですね! ただし、「単なる甘やかしの溺愛」 と「愛ある甘えられる存在である
こと」 をはき違えないように注意してくださいね!

ママ、一人で子育てに悩まないで。
支えてくれる人はすぐ近くにいます。
少し勇気を出して、外へ出ましょう。
子育ての幸せ、きっと発見できますよ!

子どもの育ちは一人一人異なり、子育ても人それぞれ。育ちの過程では、たくさんの悩みが出てきます。「どうしたらいいの?」と悩めば悩むほど気が重くなったり、「これではダメ!」と、子どもの足りないところを見つけて、「あそこを直さないと」 と、マニュアル通りにわが子を育て上げようとしたりしていませんか。

子育てに悩んでいるママ、一人で悩まず、大切な子どものために勇気を出して外に出てみませんか。今は、行政も子育て支援に力を入れているので、保育園や支援センターなどでいろいろな催しがあります。最初はそういう所に出かけて、近くにいる人とちょっとお話してみてください。何度か通ううちに、顔なじみとなり気軽に会話ができるようになってきます。その後はどちらからともなく「一緒にお昼でも…」。そしてお付き合いの始まりです。ママ友もできて、明るく元気でイキイキ!ステキな子育てを実践しましょう。

赤ちゃんが1歳になれば、ママも1歳というように、一緒に成長していけば良いのです。誰だって壁にぶつかり、時には悩み、落ち込み、涙するのです。そんなときに支えてくれる友達がいると、とても心強いですね。たとえ友達づくりが苦手でも、いつも楽しそうで、ニコニコ笑顔のママ、無理をせずあるがままの自分に満足しているママを見ている方が、子どもは安心できます。大丈夫、何といっても「ママは強し」です。

ママにとって子どもはかけがえのない宝物。その宝物を傷つけてしまうのではなく、さらにステキに輝かせてあげましょう。それが母親の役目ではないでしょうか。「子は親の鏡」といいます。ママが難しい顔をしていれば、子どももきっとそうなるでしょう。ママが笑顔を絶やさないで見守り育てていれば、子どもは必ず心の豊かな子に成長してくれます。ほんの少し気持ちを楽に持つだけで良いのです。深く考え過ぎる事はないのです。ママがママとしていることが大切なのです。

晩秋の澄み渡った青空、色鮮やかな自然。
季節を感じる心は人それぞれ、その時々で異なりますが、自然の営みはいつも変わらず繰り広げられています。
季節の移ろいの中で、「本当に大切なこと」を考えてみませんか。
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子どもはスポンジが水を吸うようにすべてを吸収しながら成長していきます。純粋な心には優しく温かな栄養を十分にあげたいものですね。「お金がないと豊かな生活ができない?」「学歴がないと立派な人間になれない?」「物がたくさんあると幸せ?」答えはすべて「ノー」だと思います。

今は秋! 季節の移り変わりにふと気付くとき、それは自分以外の対象に心を向けているときです。見過ごしていた周りの小さなものに心を留めてみると、毎年変わらずに繰り広げられている自然の営みがあります。例えば色とりどりの山肌を見て子どもたちは「お山っておしゃれだね?」って言うかもしれません。季節を感じる心は人それぞれに異なりますが、自然の中で生かされているのは地球上の人類、生物すべてです。

3月に起きた東日本大震災や福島県の原発事故で、私たちはこれまでに想像もつかなかったような現実を目の当たりにしました。地球全域の自然破壊や原発事故は、私たちの豊かな生活を営む中での負の副産物と考えます。私たちは自然の秩序や調和のもとに生かされているということを決して忘れることなく感謝の気持ちを持って過ごしていきたいものです。

仕事やその他のことで毎日が忙しく、子どもたちの心を育てるために費やす時間が減っているのではないでしょうか? こんな時代だからこそ、幼い子どもたちには自然の大切さ・一般的な道徳心や礼儀作法・善悪の区別・命の尊さなど、お金や物に変えることのできないもっと大切な心や精神の持ち方を折に触れて教えていただきたいと思います。

私たち大人もそのような「本当に大切なこと」を忘れたくないですね。

子どもの成長過程で気になるのが、同年齢の他の子の育ち具合。
健やかな成長を願うあまり、「他の子と比べてうちの子は…」 とつい比較してしまいがちですね。
でも、育ちの 「早い」 「遅い」 も子どもの個性の一つなのです。
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親というものは、何かにつけてわが子とよその子を比較してしまいます。行動や言語、身長、体重などなど…出来、不出来 (または早い、遅い) といった部分を見比べては、優れているところを見つけると喜んだり得意になったり、反対に少しでも劣っているところがあると悲しんだり心配したり、時には失望したりします.

誕生してくる子どもたちは、一人一人みんな違った育ち方をします。世の中に数多く出回っている育児書や情報の中身は、すべて平均値についての話なのですから、わが子の成長度合いをそれらと比較したり、遅れているからといって 「病気ではないか」 と悩んだりするのは意味がありませんし、愚かなことなのです。

長年、保育の仕事に携わっていると 「先生、うちの子はまだおむつが取れないんです」 「言葉が出てきてもいいころなのに、話ができなくて不安です」「おしゃぶりを離しません」 「ハイハイができなくて…」 「歩き始めるのが遅いんです」 など、いろんな相談を受けました。そのたびに、「心配しないでください。小学生や中学生になってもそのままの子はいません。他の子と比べずにゆっくりと見守ってあげてください。それぞれの育ち方がありますから」 と答えてきました。その言葉通り、子どもたちはみな心身とも立派に成長していきましたよ。心配無用だったわけですね。

子どもの心と体は、一人一人その時その場で違った伸び方をしています。もし、他の子と比較して悩んでいる方がいるとしたら、まったく悩む必要はありません!! それよりも明るい笑顔と対話を心がけ、たくさんスキンシップを図ってあげてください。それが何よりの子育てにつながっていきます。

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すや たずこ 先生

すや たずこ 先生

金沢福祉専門学校特別講師 金城大学非常勤講師 資質向上総合講座「母音(もね)の会」主宰
保育園に30年勤務し、その間20年間園長を勤める。現在は金沢福祉専門学校、金城大学で後進の指導の傍ら、ママと子どものために奮闘中。

米川 祥子 先生

米川 祥子 先生

金城大学短期大学部 幼児教育学科講師
金沢大学大学院学校教育専攻(教育心理)修了。平成12年臨床心理士資格取得。富山県スクールカウンセラー、高岡市幼児相談員、心療内科カウンセラーを経験し、平成15年より現職。現在、大学の学生相談や県・白山市の教育相談も担当している。専門分野:カウンセリング・発達心理学。担当授業:発達心理学・心理学。

堀川 勲 先生

堀川 勲 先生

ほりかわクリニック 院長
富山医科薬科大学、金沢大学医学部大学院卒業、氷見市民病院耳鼻咽喉科医長、金沢大学医学部耳鼻咽喉科助手を経て2002年から現職。

嶋 浩人 先生

嶋 浩人 先生

しま矯正歯科 院長
新潟大学歯学部卒業、金沢医科大矯正歯科学教室を経て、2004年から現職。矯正歯科専門医。