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ママのミカタ、コドモのミカタ

子育て支援フリーペーパー『はっぴーママ石川版』で連載中のコラムを掲載しています。

自分を守るためのうそ激しい叱責はNG

「うそをついてはいけません」。小さいころ、ほとんどの方が言われた経験があるでしょう。私の中にも「うそをつくのはいけないこと」という観念がしみ込んでいます。しかし、実際私たちは、まったくうそをつかずに生活しているでしょうか? 「うそも方便」という言葉があるように、大なり小なりうそをつきながら生活しているのが現実です。今回はうその質について考えてみましょう。

自我が芽生えてきて自己主張が激しくなる2歳ごろから、幼児はうそをつくようになります。「ぼくがやるの!」「これは自分のなの!」という自己主張は、大人からすればわがままに思えて、どうしても叱責が多くなります。そうすると、子どもは「叱られたくない」「見捨てられたくない」という思いが強まり、自分を守るためにうそをついてしまいます。しかし、この時期のうそは、その場の自分を守るためのもので、他人をだまそうというものではありません。この時期のうそを激しく問い詰めたり叱責したりすると、子どもは自分を守るためにますますうそを重ねます。子どもを追い詰めてしまうと、うそを複雑化させてしまう可能性があるのです。

なぜ、うそをつくのか?背景にある気持ちの理解を

幼児期のうそに対しては、「なぜ、うそをつかなくてはいけないのか?」と、行動の背景にある気持ちに気づいてあげることが大切です。それが理解できたら、「○○したかったの? 正直に○○したかったって言えばいいんだよ」と教えてあげればいいでしょう。また、かわいいうそには、「おお~、うそをつけるくらい知恵がついたのね」と受け取り、かけあいを楽しむくらいの余裕をもってもいいかもしれません。

先生のまとめ

あまりにもうそばかりつく場合は、『うそをつかないと真の自分を認めてもらえない』と思い込んでいる子どもの“心のSOSのサイン”かもしれません。『うそをつかなくても、正直なあなたのままでいいんだよ』とゆったりと教えてあげることが真のしつけといえます

窪田先生の回答
ごく幼い時期の指しゃぶりは無理にやめさせず、見守りましょう。5~6歳を過ぎても続けると、骨の変形を起こす可能性があります

指しゃぶりは赤ちゃんの自然な行動

赤ちゃんの指しゃぶりは、胎生15~20週ごろにはすでに母胎の中で見られることがわかっています。これは偶然口に触れたものを吸う吸啜(きゅうてつ)反射と考えられています。

この吸啜反射は生後4~5ヵ月で消失し、指しゃぶりも減少していきますが、1歳ごろでもまだ眠くなったときや不安・緊張を感じたときには、指しゃぶりをすることがあります。これは、しゃぶるという行為によって快感を得たり、不安を解消したりするのが目的です。その後、言葉を覚え会話をする機会が増えていくのとともに、指しゃぶりはしなくなります。

ところが、「室内遊びが多い」「テレビやビデオを見る時間が長い」「親子の触れ合う時間が短い」といった状態が続くと、子どもは不安や寂しさを紛らわすために指をしゃぶる回数が多くなり、なかなかやめなくなるのです。

あせらず、ゆっくりやめるように働きかける

指しゃぶりは上下の前歯がかみ合わなくなる開咬を引き起こします。また上顎の前歯が前突し、口が閉じにくくなり、発音も不明瞭になります。骨格性の開咬になると本格的な矯正治療が必要になります。早期にやめれば自然治癒しやすいのですが、5~6歳を過ぎたら、できるだけ早くやめさせましょう。

ごく幼い時期の指しゃぶりは無理にやめさせないで見守りましょう。そして、戸外での遊びや運動を十分にさせてできるだけストレスを発散させたり、指しゃぶり以外のものに関心を向けさせたりしてください。

言うことがある程度理解できるようになったら、指しゃぶりをやめるよう働きかけてみてください。本人が自覚するようになったら、もうすぐです。

(協力:石川県歯科医師会)

窪田 正宏 先生

窪田 正宏 先生

くぼた矯正歯科医院 院長
東京医科歯科大学歯学部卒業。同大学院博士課程(歯科矯正学専攻)修了。平成5年に金沢市広坂に県内初の矯正歯科専門医院を開業。同11年に竪町に移転。日本矯正歯科学会認定医、インビザライン認定歯科医、日本臨床矯正歯科医会会員、石川県歯科衛生士専門学校非常勤講師ほか。

濱崎先生の回答
塩分の摂り方に注意しましょう。普段の生活よりも摂取を控え、身体を圧迫しないことなどを心がけてください。

妊娠中は塩分が体内に引きつけられやすい

妊娠中の理想的な体重の増加は7~8㎏といわれています。妊娠後半になれば、赤ちゃんが1日に300~400キロカロリーものエネルギー(ご飯にして茶碗2杯強)を消費するようになり、普段通りの食生活であれば、単純にこれだけのカロリーが不足していることになります。バランスのとれた食事が重要ですが、特に塩分の摂り方に注意が必要です。

妊娠中は黄体ホルモンの関係で、塩分が身体の中に引きつけられます。塩分の摂取が非常に困難だった原始時代には、この働きが体内での水分の蓄えにつながり、出産時の出血リスクに対する備えとなりました。

塩分の過剰摂取が体重増につながる

石川県民の1日当たりの平均塩分摂取量は約15g程度。妊婦の場合は1日当たり7~9g程度が好ましいとされており、普段通りに食べたとすると過剰摂取になってしまいます。おかずをたくさん食べて、塩分が20~30gにもなっていたとしたらどうでしょう。

塩分1gが身体の中で浸透圧のバランスを保つためには、約100gの水が必要になります。単純計算でこれが30日続くと100g×30日=3㎏の体重増加という図式になっていくのです。この行き着く先が、典型的な難産であり、ひいては妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)にもつながります。

必要のない時にはできるだけ腹帯などの圧迫を避け、身体を休めることによって腎臓への血液の流れを増やすようにしましょう。それによって尿量が増えれば、塩分の排泄もスムーズになります。塩分を控え、「疲れたら休む」「身体を圧迫しない」「栄養はしっかり摂る」。これらを守るだけでも体重は意外に増えないものなのです。

濱崎 裕 先生

濱崎 裕 先生

産婦人科・麻酔科手取川クリニック院長
金沢大学医学部卒業。トヨタ病院(現トヨタ記念病院)、金沢大学医学部、宇出津総合病院での勤務を経て平成14年11月に開業。平成18年10月から現職。

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「子育てレター」でおなじみのすやたずこ先生による子育て講演会(本誌主催、いしかわ子ども交流センター小松館共催)が7月31日(土)、小松市の同館で開かれ、たずこ先生のパワフルトークに参加したママたちが元気をもらっていました。

いつもおしゃれで輝いて!

講演会には子育て中のママや育児サポーターら約40人が参加しました。涼しげな真っ白のスーツ姿で登場したたずこ先生は、1つ目のポイントに「ママは輝いていないといけない」という点を挙げました。

「忙しいママは、子どもやパパのお世話で、自分のことは二の次になりがち。でも、子どもにとって、ママは世界一の美女なんです。だから、小ぎれいにすることを忘れないで、いつも輝いていてほしいんです。そして、母という女優になりきり自分が理想とする母親役を演じて。ずっとだと疲れるから、1日に4時間くらい頑張って(笑)」

首はなるべく縦に振る

歯切れのいい口調と日ごろのママの大変さも酌んだ上でのアドバイスに、参加者はすぐに引き込まれていきました。「今日から楽しく実践できることをお伝えします」と話すたずこ先生。

「子どもの言動には、なるべく首を縦に振って応答し、何か新しいことができたときは、できるだけ大げさに喜んであげて。子どもはママが喜んでくれることが一番うれしいんです」

優しい「目」「口調」「手」

「優しい目で見守れば、口調も子どもに触れる手の動きも優しくなり、手を上げることもなくなります。命に差し障ることでもない限り、声を荒げる必要はありません。特に2歳くらいまでは叱らなくても大丈夫。情動の基礎が育つ大切な時期です。2歳を過ぎたころから少しずつ大切な礼儀や我慢をすることを覚えるように育てることが必要なんです」

わが子の育児を最優先!

「ある園で4歳の女児がピンクのパンダを描いたところ、担任の先生が『パンダは黒と白でしょう』と言ったそうです。『ピンクのパンダがいたらかわいい』と思って描いたのに、以来その子は絵を描くのが苦手になりました。先生の何気ない言葉、大人の既成概念と価値基準が、子どもの伸びる芽を傷つけたんですね。子どもに絵の上手下手なんてありません。どの子もみんなアーティストなんです。トイレトレーニングにしても同様で、他の子と比べるのはやめましょう。その子なりの育ちの順番がありますから心配はいりません。比べる暇も時間もないんです。子育てはその瞬時が大切。まず目の前のわが子の育児を最優先しましょう」

ママは家庭の太陽

「ママは家庭では太陽のような存在です。ママが暗くなると家庭は暗くなり、輝いていると家庭は明るくなります。だから、ママには輝いていてほしいんです。そして輝くためには、『すべて周りのお陰様』と感謝の心を忘れずに、いつも笑顔でいてください」

最後に全員で笑顔の作り方トレーニングをして、講演会は終わりました。参加したママは「やっぱり女を捨てちゃいけないんですね」「育児ではイライラすることも多いので、笑顔を忘れないように心がけたい」などと明るい笑顔で話していました。

甘えと自立は表裏一体。自立ばかりを求めると、子どもの甘えはひどくなる

本誌「ママのミカタ こどものミカタ」を連載中の米川祥子先生による子育てワークショップ(本誌主催、いしかわ子育て支援財団後援)が6月8日、白山市内で開かれました。

子育てママ38人が参加。グループになって会話も弾む

会場となった「親子よろこびの広場あさがお」には、子育て中のママ38人が参加。子ども連れのママさんも多く、和やかな雰囲気でワークショップは進みました。

参加者は最初に2人1組、次に4人1組になってジャンケンに似たゲームで親ぼくを図りました。続いて、先生が持参したプロフィール用紙に「私の楽しみ」「子育てで思うこと」など6つの項目を記入後、他のママさんと用紙を交換して会話を弾ませました。

ころ合いを見計らって、米川先生が各グループから「子育てに関しての悩み」「日ごろ感じている問題点」などをヒアリング。「祖父母がおやつを与え過ぎて困っている」「4歳の子どもがウソをつくようになって戸惑っている」といった悩みが報告されました。

子育てワークショップ子育てワークショップ
ゲームなどを取り入れて楽しく過ごしました
子育てワークショップ
自身の体験も交えながら話す米川先生
子育てワークショップ
ジャンケンに似た「アドジャン」でコミュニケーションを図る参加者。初対面でもすぐに打ち解けました
子育てワークショップ
自分のことを書き記したプロフィール用紙を交換し、互いの理解を深めました

日ごろの悩みに先生が助言「前向きな気持ちになれた」

米川先生は一つ一つの問題について、カウンセラーの視点から助言。「発達の段階で子どもがウソをつくようになるのはいたって正常。ついていいウソと、ついてはいけないウソがあることを教えるのが大人の役目」などと、解決のための具体的なヒントを教えてくれました。

また、米川先生は心理学者エリクソンの「発達段階論」についても紹介。例えば乳児期(誕生〜1歳半)であれば「基本的信頼感を持つ」という課題をクリアすることで、スムーズに次の段階に発達していく―というように、段階ごとの年齢に応じた課題解決が大切だと説きました。参加したママからは、「他のママとお話しできて、気分が楽になった」「前向きな気持ちになることができた」などの感想が寄せられました。

子育てワークショップ子育てワークショップ子育てワークショップ
参加者は真剣な表情で米川先生の話に耳を傾けていました

米川先生のお話から【ポイントとまとめ】

「子どもがウソをつく」「子どもが攻撃 的になった」というのは、どちらもよくあることで基本的には心配しなくても大丈夫です。ただ、それがずっと続く場合は、子どもからの何らかのサインである可能性があります。その行動の背後にある子どもの欲求不満が何なのかをくみ取り、考えてあげることが大切です。

ここで皆さんに知ってほしいのが、「甘え」と「自立」の関係です。親としては早く自立してほしいと願って「×歳になったんだから、それくらい自分でやりなさい」と先走りがち。けど、甘えと自立というのは表裏一体になっていて、自立的な行動ばかり強いられていると、必ず甘えたくなってきます。これは大人も一緒。「会社で怒られてばかりの一日だったから、帰りにスナックのママのところで愚痴ってこよう」というのも、「いつもは家事をしているけど、気分がのらないから今日はパパにお願いしよう」というのも同じことなんですね。甘えを満たしてこそ、自立が芽生えてきます。

大人がゆとりを持ちイライラを流さない

「ストレスの法則」というのがあって、ストレスは意識せずにいると強者から弱者へと流れていきます。だから、子どもにストレスを流さないように、親がゆとりを持つことも大切です。その一つの方法が「集う」「つながる」こと。今日はどうでしたか?見知らぬ人と知り合いになれたことで少し元気が出てきたのでは? 親がゆとりを持って、心穏やかに子どもと接していきましょう。

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先生紹介(最新記事)

すや たずこ 先生

すや たずこ 先生

金沢福祉専門学校特別講師 金城大学非常勤講師 資質向上総合講座「母音(もね)の会」主宰
保育園に30年勤務し、その間20年間園長を勤める。現在は金沢福祉専門学校、金城大学で後進の指導の傍ら、ママと子どものために奮闘中。

米川 祥子 先生

米川 祥子 先生

金城大学短期大学部 幼児教育学科講師
金沢大学大学院学校教育専攻(教育心理)修了。平成12年臨床心理士資格取得。富山県スクールカウンセラー、高岡市幼児相談員、心療内科カウンセラーを経験し、平成15年より現職。現在、大学の学生相談や県・白山市の教育相談も担当している。専門分野:カウンセリング・発達心理学。担当授業:発達心理学・心理学。

堀川 勲 先生

堀川 勲 先生

ほりかわクリニック 院長
富山医科薬科大学、金沢大学医学部大学院卒業、氷見市民病院耳鼻咽喉科医長、金沢大学医学部耳鼻咽喉科助手を経て2002年から現職。

嶋 浩人 先生

嶋 浩人 先生

しま矯正歯科 院長
新潟大学歯学部卒業、金沢医科大矯正歯科学教室を経て、2004年から現職。矯正歯科専門医。

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